「始源」   ひとみの中に   君の心の宇宙が見える   百五十億光年の彼方にひそむ   君の始原をたぐり寄せながら   君のふくらみ   君のくぼみ   君のなだらかな丘陵に立てば   風を呼ぶ竹笹   真夜中の電柱   石段の熱い瘤   群衆の中の美しい死体   ネオンから古墳に渡る橋   空色の煤けた会話   ことごとく前向きの肉   聞こえてくるゆれる雨   血まみれに垂れた一世紀   広がる雲の埋葬   ひとりぼっちの水脈の   カナリヤ   君の心の丘に立てば   夜空の果てない広がりの中   百五十億光年の光があふれ   存在とイメージのロンド   君の始原へ僕をいざなう

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