「夢・記号たち」 最近、妙な夢ばかりみる ゆめのなかに 文字が出てくる 「夢」 最初にみた文字のゆめ 暗闇の中に白抜きで 浮かび上がる ああ、ゆめをみるとはこのことなのだ ふふっと笑いながら おれは目覚めた 次に出てきた文字のゆめ 「女」 交差した下肢の付け根が 妙になまめかしくて おれは興奮しながら目覚めた そのあと次々に 文字のゆめをみる 目覚めた朝は通勤電車の中で ゆめの意味を反趨するのだが いつも心の瞳孔に残るのは 文字のかたちだけ その朝も ゆめの文字の意味を あれこれと考えながら時を過ごす どやどやと人混みが移動をはじめた (電車が駅に着いたらしい) まなこを凝らすと おびただしい数の記号たちが ドアに向かって殺到しているところだった
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